2022年2月4日(金):2年生修学旅行

 1月12日(水)から14日(金)の2泊3日で、2年生60人で修学旅行に行ってきました。今年は新型コロナウイルスの影響で、当初予定していた新潟・東京旅行から中九州(熊本、長崎、福岡)を巡る旅行へと変更になりました。旅行中もマスクの着用はもちろんのこと、バスの座席の間隔を空け、消毒を行うなど、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底しました。

初日、地震の影響から復興途中である熊本城を訪れました。崩れて中が見えるようになったからこそわかる、石垣の組み方の精巧さに驚きました。その後、フェリーで雲仙岳災害記念館に向かいました。フェリーではかっぱえびせんが各人一袋ずつ配られ、カモメの餌やり体験ができました。カモメもわかっていると見えて、人がデッキに集まってくると、大挙して飛来してきて人から餌をもらっていました。その様はさながらヒッチコックの映画「鳥」のようでした。生徒たちは初めおっかなびっくりの様子でしたが、慣れてくると手から直接あげたり、空中に投げ上げたりして楽しそうでした。普賢岳災害記念館ではビデオで災害時の状況や発生のメカニズムなどを学び、展示品を見たり、関連するゲームなどに取り組んだりしていました。生徒たちにとっては生まれる前の出来事ですが、リアルタイムに災害を知っている身にとっては心が痛くなりました。夕食は中華料理をいただきましたが、量が多く、生徒たちも食べきれないほどでした。

2日目は午前中、大浦天主堂・グラバー園を見学し、午後から夜にかけてハウステンボスを楽しみました。大浦天主堂・グラバー園はかつて訪れたことがある生徒も多いようでした。バスに戻るまでの道に軒を連ねる土産物店で大量のお土産を買っている生徒が多数いました。この日は天気が良くなく、とても寒い1日でしたが、ハウステンボス自由行動では寒さをものともせず、大はしゃぎでした。宿泊は園内にあるウォーターマークホテルで豪華なホテルでした。夜のイルミネーションもきれいで、ホテル帰着時間に遅れる生徒がいるかもしれないとの不安が杞憂に終わり、全員、無事時間までにホテルに帰着したことに感心しました。

3日目は太宰府天満宮と『キャッツ』の観劇でした。最終日とあって少し疲れの見える生徒もいましたが、大宰府では今年の受験の合格祈願をしたり、おみくじを引いたり、仲見世通りでお土産を買ったりしていました。『キャッツ』は、ほとんどの生徒が初めてのミュージカルの観劇でした。ネコをまねる役者の動き、キレのあるダンス、圧倒的な歌唱力に魅了され、引き込まれて、多くの生徒が感激していました。福岡を出た後は旅の疲れもあり生徒は車中で爆睡状態でした。

終了後の感想では肯定的な評価が多く、コロナ禍の中、何とか実施ができて本当によかったと思っています。実際、翌週になるとおそらく実施が不可能になっていただろうと思うとギリギリ間に合ったと安堵しました。また、終了後のPCR検査でも全員陰性であったので、胸を撫でおろしています。コロナ禍で計画が変更になり、実施自体も危ぶまれた中、生徒にとっては高校時代最大の思い出となる修学旅行を実施できたことは、運がよかったこともありますが、保護者の皆様や旅行業者等関係者のご協力のおかげであると感謝しております。