2022年2月9日(水):「谷本君 境川部屋入門」壮行式

 1月31日(月)、相撲部の谷本誠一郎君が日本相撲協会、境川部屋に入門することとなり、壮行式が行われました。

初めに監督の中村先生から本校の先輩でもある、元豊響関が現在山科親方として指導されている部屋へ入門することや、本校相撲部で3年間厳しい稽古に励み、各種全国大会で活躍したことについて紹介がありました。

谷本君は入門に向けて「私は自分がすごいことをしたようには思えません。自分が好きなことをやってきて、それが職業として存在していただけであり、この選択は私としては特別なことではなかったからです。ですが、自分が好きというだけで続けられてきた訳ではなく、ましてや、自分の力だけで、相撲部屋に入門できたわけでもありません。目に見えるものや目に見えないもの、様々な人がサポートしていただいたおかげだと思います。そもそも、相撲という競技が1人ではできないものですし、相撲自体に生産性はなく、見ていただける観客の方がいてこそのものだと思っています。相撲は個人競技ですが、自分1人の勝負では無いことを心に刻んで頑張りたいと思います。私は高校3年間にいい成績を残せた訳ではありません。3年生では膝の怪我をしてしまい、試合に出ることはおろか、今でも相撲をとることすらままならないような状況です。プロに入ってからも、すぐには相撲が取れないと思います。先に進むことを急ぐより、一から出直すつもりで基礎からしっかり固め、日々の稽古に集中し、場所に出られるようになったら1日の1番に集中し、全力が出せるようにしたいと思います。その積み重ねで番付けが上がり、色々な人に元気を与えることが出来たり、今までお世話になってきた人に恩返しができたりするような、そんな力士になりたいと思っています。まだまだ未熟者なので、これから結果が振るわない事も多々あると思いますが、それでも応援していただけたら嬉しいです。どうもありがとうございました。」と抱負を語りました。

その後、校長先生から激励のことばが送られ、全校生徒が拍手で谷本君を送り出しました。日々の努力が実を結んで十両昇進、関取になられることを期待しています。下関北高あげて谷本君を応援します。