2025年9月10日(水):1年生を対象に「はやぶさ2」に関する講演会を実施しました
2025年9月10日(水):1年生を対象に「はやぶさ2」に関する講演会を実施しました
9月9日(火)、昨年度に引き続き1年生を対象に、「小惑星探査機『はやぶさ2』を科学する」と題して、火薬学の権威で工学博士の村田健司先生に御講演いただきました。
まず、火薬から連想される花火について、ディズニーランドの花火の特徴や花火の色の出し方に触れられた後、世界で一番多く火薬が応用されているのは自動車のエアバッグで、エアバッグを膨らませるガスを発生させるために火薬が用いられていると説明されました。
その後、村田先生が開発に携われた、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の砂や石を採取するために表面に人工クレーターをつくる衝突装置について言及され、開発に至るまでの実験の様子や装置の仕組みについて話されました。現在、「はやぶさ2」が地球に持ち帰った石の分析が進んでおり、リュウグウの石は太陽系が生まれたころの組成を保持していること、40種類ものアミノ酸が見つかったこと、地中の石の中には炭酸水があったことなど、様々なことがわかってきているそうです。
生徒代表の謝辞では、「小惑星にある石を採取するためだけでなく、エアバッグなど身近なところで火薬が使われていることを初めて知った。私たちの生活に科学が役立てられていることを実感することができた」と感想を述べていました。