2024年8月26日(月):旧二見小付近にサバー様とサネモリ様がいました!
2024年8月26日(月):旧二見小付近にサバー様とサネモリ様がいました!
8月22日(水)、閉校した旧二見小学校の付近にある壁画前の歩道に、サバー様とサネモリ様がいました。長門市から豊北・豊浦町にかけての年中行事であるサバー送りの人形で、稲の害虫を引き連れて、海へ流してくれる神様です。下関北高校の周辺地域でも、このように8月頃に見かけることがあります。
この年中行事は、長門市東二見の飯山八幡宮から豊浦町の沿岸部までリレー形式で送られる行事で、稲の害虫を追い払う「虫送り」の一種です。江戸時代後期の書物にも記録されている伝統的なもので、2023年の3月には「北浦地方のサバー送り」として国指定の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれました。
下関市立豊北歴史民俗資料館(太翔館)のFacebookによると、昨年度は大雨で状態が良くなかったそうですが、今年は(1人馬から落ちているものの)無事なようです。
高齢化や過疎化によって歴史となってしまった文化が数多くある中で、このように今現在も伝承されているものは積極的に次世代へ伝えられるようにしていきたいものです。
国指定文化財等データベース「北浦地方のサバー送り」
(https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/312/00001021)